中国茶の淹れ方
日本茶(緑茶)と異なり、様々な種類がある中国茶はその茶葉によって適した淹れ方があります。美味しいお茶の淹れ方のポイントは、「お湯の温度」、「茶葉の量」、「蒸らし時間」、「茶器の選択」の4つです。温度、茶葉の量、蒸らし時間は日本茶を入れる場合のポイントと同じですが、中国には茶壺(急須)の他にも茶葉にあった茶器があります。茶葉については中国茶の種類のページを参考にしてください。
ここでは、押さえておきたい中国茶を淹れる際の基本的なポイントを紹介したいと思います。
お湯の温度
中国茶の繊細な味と香りを楽しむためにはお湯の温度が肝心です。それぞれのお茶は醗酵度合いによって風味やお茶の出やすさが異なりますので、お湯の温度によって風味が変わってしまうのです。
茶葉によるお湯の温度は以下にまとめるとしてここでワンポイントアドバイス。お茶を淹れるお湯は沸騰したら直ぐ火を止めてください。ぐらぐらと沸騰させているとお湯の中の空気が抜けていきお茶の風味が立ちません。このことは古来中国でも知られており、沸騰させ続けたお湯は「死水」と呼ばれています。
茶葉の量
これは同じ種類のお茶(緑茶、紅茶など)でも品種によって変わってきます。一般には茶葉3gに対しお湯を150cc注ぐのが一般的な目安で、「標準茶湯」や「通用法」などと呼ばれています。もちろんこの値にこだわることはありません。茶葉の種類だけではなく茶器の形や大きさでも茶葉の開き方などが変わりますので、この量を一応の目安として個人の好みを見つけてもらえばと思います。
蒸らし時間
お茶の出る時間は茶葉の醗酵度や形状、お湯の温度などによって変わりますし、茶器の形でも温度の下がり方が違うので変わってきます。下に一応の目安を示しますが味や香りは蒸らし時間でも変化しますので毎日飲む中で好きな味に出会えればと思います。
中国茶は一回使った茶葉を捨てるのではなく、3煎程度まで楽しむことが出来ます。この場合、1煎ごとにお茶が出にくくなりますので、少しずつ蒸らし時間を延ばしてください。
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お湯の温度 |
茶葉の量 |
蒸らし時間 |
| 緑茶 |
80℃ |
5g / 150cc |
1分 |
| 青茶 |
95〜100℃ |
10g / 150cc |
30秒〜1分 |
| 白茶 |
90℃ |
4g / 150cc |
4〜6分 |
| 黄茶 |
70〜80℃ |
3g / 150cc |
3〜5分 |
| 紅茶 |
70〜80℃ |
10g / 150cc |
1分 |
| 黒茶 |
95〜100℃ |
4g / 150cc |
1分 |
茶器ごとの美味しい淹れ方
中国茶を美味しく飲むには、上記の3つのポイントに加え、茶器の選別とその正しい淹れ方が大切です。ここでは茶器ごとの淹れ方のポイントと、その淹れ方にあった茶葉を紹介します。それぞれの茶器については茶器の種類のページを参考にしてください。
茶壷での淹れ方
高温で淹れる青茶、白茶、黒茶はお湯の温度が冷めにくい陶器製の茶壷を、低温で入れる緑茶、黄茶、紅茶は磁器製の茶壷がおすすめです。茶葉の形が面白い工芸茶は耐熱ガラス製の茶壷がいいでしょう。陶器はお茶の香りや味、色が染み付きますのであまり違う種類のお茶を淹れるのには向きません。特に香りに強いお茶を淹れる際には磁器製、耐熱ガラス製の茶壷を使うとよいでしょう。
 
先ずそれぞれの茶器をを温めます。これはお湯(お茶)の温度が下がるのを防ぎ、適温でお茶をいれるためです茶壷にお湯を注ぎ温まったら、茶海・茶杯と注ぎいれ全ての茶器を温めます

次に茶葉を適量茶壷に淹れます。
 次に茶壷にお湯を注ぎます。お湯はやかんなどからそのまま注ぐのではなく、茶海に注ぎ温度を調節してから注ぐと良いでしょう。
お湯を注いだら蓋をして、茶壷の上からお湯を回しかけます。あふれる湯を受けるため茶盤や茶船という道具の上で行いますが、深皿で代用してもいいでしょう。お湯を注ぐことで茶葉が開き同時に良い香りがしてきます。この回しかける作業は、お茶の種類や気温によって省いてもかまいません。特に青茶以外のお茶をいれる場合には省くのが普通です。お茶の味が薄くなってきた終りの方の煎だけ行ったり、気温の低い冬は行って夏は行わない、などと各々工夫して下さい。

蒸らし時間の目安は上の表を参考にしてください。その後茶海にお茶をあけます。これはお茶の味を均等に茶杯に注ぐためです。
茶壷のお茶は、毎煎1滴残らず出し切る事が大切です。
 
茶海から茶杯にお茶を注ぎわけます。まず聞香杯という香りを愉しむための背の高い杯に注ぎましょう。そして聞香杯から茶杯に移し、空になった聞香杯の香りを愉しみながら、お茶をいただきます。
蓋碗での淹れ方
蓋碗は茶壷に比べ熱を逃がしやすく、そのため微妙な温度調整が出来る茶器です。蓋を開くと茶葉が良く見える楽しさ、動作の優雅さは蓋碗ならではです。
下投法
 上投法は温度が比較的高めに保たれ、香ばしくお茶をいれる方法です。
先ず、蓋碗に茶葉を適量入れます。お湯を蓋碗の7分目位まで注ぎます。蓋をして、茶葉が湯になじみ香りが立つまで蒸らします。
 
蓋碗のふたを少しずらし、蓋のくぼみに人差し指の関節をあてて茶碗ごと持ち上げ、茶杯に注ぎ入れます。
上投法
 下投法は温度をぬるめに調整し、やさしいとろみを出すいれ方です。
蓋碗に湯を7分目ほど注ぎます。好みのぬるさになるまで、蓋をあけて待ちましょう。早く湯冷ましするために、蓋碗はあらかじめ温めないようにするのがコツです。
次にお湯の上から茶葉を適量いれます。蓋をして、茶葉が湯になじみ香りが立つまで蒸らします。
 
葉が沈みにくいようなら蓋の先でちょいちょいと混ぜて湯となじませます。蓋の裏側で香りを愉しむことも忘れずに。
蓋碗のふたを少しずらし、蓋のくぼみに人差し指の関節をあてて茶碗ごと持ち上げ、茶杯に注ぎ入れます。
ガラス製の蓋碗での工芸茶の淹れ方
 
直接蓋碗に口をつけてすすり飲む使い方です。葉の散らばりにくい工芸茶に向く方法です。
先ず、茶葉がかぶるぐらいの熱湯を注ぎ、蓋をして蒸らします。葉が開いてきたら、湯冷ましした湯を静かに注ぎ足します。
以上、簡単ですが、中国茶のはじめ方をご紹介してきました。難しいことは考えなくて結構です。気軽に美味しい中国茶をご家庭で楽しんでみてください。
下におまけで、初めて中国茶を飲む方におすすめのスタートキットを紹介します。
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